学校給食の生ごみから新たな食品に、リサイクルループを実現!|アクト・エアの取り組み ①

アクト・エアでは横浜市内の350の学校から給食で出た生ごみや残渣物を回収し、それを自社で分別・発酵させることで堆肥化し、農業に活用する取り組みをしています!

以下の資料は実際に学校でリサイクルについての教材として使われているものです。

学校給食から見る食品ロス問題

日本では年間約522万トンの食品ロスが発生しており、そのうち家庭から約240万トン、事業者から約282万トンが発生しているといわれています。学校給食でも食品ロスの問題は同様です。

学校給食では栄養バランスを考慮した食事が提供される場であり、子どもたちの健康や食育に大きな役割を果たしています。しかし、給食の提供に伴い多くの食材が使われている為、その分廃棄量も出てしまうものです。

学校給食における食品ロスの現状

学校給食における食品ロスの主な原因は、次のような要因が挙げられます。

残菜

子どもたちが食べきれずに残してしまう食品、いわゆる「残菜」。発生する理由としては、苦手な食べ物があったり、量が多すぎたり、体調が悪く食欲がなかったりといったものが挙げられます。また、食事の時間が限られていることも、十分に食べきることができない一因となっています。

大人でも時間に限りが無い飲食店で食べ残す人がいるくらいですから、いくらエネルギー消費量が活発な子供たちとはいえ、気分が乗らなかったり体調が悪かったりすれば食べきれないのも仕方ないですよね。

発注量との差異

学校給食は、事前に生徒数をもとに食材の発注が行われますが、急な欠席や当日参加できない生徒が増えた場合、その食材が残ってしまう場合があります。給食が足りない!となってしまっては大問題ですので、ギリギリに発注するわけにもいきません。

お休みの人が出たとき、筆者の通っていた学校では余った分他の子達がじゃんけんで競い、勝った人がプラスで食べることが出来ましたが、今の学校でもそうでしょうか?揚げパンとか、唐揚げは、どんなに余分が出てもすぐにみんな欲しがって無くなるんですよね。人気者です。

調理中のロス

調理過程でも、食材の一部が使われずに廃棄されることがあります。例えば、野菜の皮や端の部分が食材として使用されず、ゴミとして処理されることが多いです。これらは、栄養価が高いにもかかわらず、調理の都合上捨てられることが少なくありません。これは飲食店や家庭でも勿論同様ですよね。

アクト・エアで回収される生ごみもどちらかというと残渣物よりもこの使われていない部分や食べられない皮などが多く出ているように感じます。(横浜市の学校の生徒たちは給食を大量に残していることが殆ど無いです!素晴らしい!)

特に学校給食では「メロン」や「スイカ」といった果物も出ています。そうなると大量の皮が出て水分も凄いので、とんでもない重さになって排出されます。しかし果物なので、担当のドライバーはその日はいい匂いになって帰ってきますよ(笑)

食品ロスに対する取り組みについて

学校給食の現場の多くでは食育活動を通して食べ物を大切にする意識を行われています。

例えば栄養士や食の専門家による講義や、農業体験等がありますが、家庭科の調理実習も立派な食育で、生徒たちが自分たちだけで作る料理は少し失敗したって楽しく食べられるものじゃないでしょうか?

給食の食べ残しに関しても少しでも減少するために、調理方法の工夫など、調理師の人たちが日々考えて作ってくれていますよね。栄養や量、バランスや彩りなどを考えながら一日一日考えて作っている皆様には頭が下がる思いです。

アクト・エアでも、学校給食における食品ロス問題に対する取り組みの手助けとして、横浜市の学校給食で出た生ごみや残渣物を回収し、それを分別・発酵することで堆肥化し、農作物を育てる、というリサイクルループを実現しております!

食べられない部分にもたくさんの栄養があります。その部分を有効に活用できるということは、無駄なく、そして生徒たちも無理なく、給食時間を過ごせることに繋がっていると私たちは信じています。

横浜市の学校給食の皆様、そして生徒の皆様、

いつもリサイクルに貢献していただいて本当にありがとうございます!                     

環境を守るため、皆様の食育に少しでもお役に立てていたら幸いです!

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